食べ切りサイズのチーズケーキ開発秘話

スペインは美食の街、サン・セバスチャンの銘店「La vina」。

ここの名物ベークドチーズケーキを日本人向けに再現!

お取り寄せ・通販専門のチーズケーキ!

「たっぷりタマゴのねっとりベークドチーズケーキ」のホームページに、ようこそいらっしゃいました!

 

長澤です。

 

前回の記事で、たっぷりタマゴのねっとりベークドチーズケーキの欠点についてお話ししました。

前回の記事はコチラ

 

そして「食べ切りサイズ」のチーズケーキが出来上がったのですが、

実はこれ、そりゃあもう失敗の連続で、途中何度もあきらめかけました。

 

おんなじチーズケーキの、サイズ違いなだけなのに、こんなにも失敗するもんなんですね。

 

今日は、そんな食べ切りチーズケーキの開発秘話をお話ししようと思います。

 

チーズケーキの味について

 

まず最初、実は私自身カンタンに考えていました。

だって、すでに出来上がっているチーズケーキのちっさいバージョンなので、普通にできるでしょ、って思いますよね。

 

で、とりあえず作ってみたのです。

 

ところが、「そんなに?」っていうぐらいの失敗でした。

 

ちなみにたっぷりタマゴのねっとりベークドチーズケーキの味に関しては、いくつかのウリを設定しています。

 

まずはタマゴ感。

一昔前に流行った「生カステラ」を彷彿とさせるぐらい、タマゴを感じる味わいが最大の特徴だと思っています。

 

次に食感。

なめらかでボリューミー、それでいて後口が軽く仕上がらなければなりません。

 

あと、キャラメル香などの特徴はありますが、重要なのはタマゴ感と食感です。

 

これが食べ切りサイズを作ってみた途端、両方台無しになってしまっていました。

 

ホールサイズと同様の比率で、少量で作ってみたのですが、まずタマゴ感が全く無くなってしまっていました。

 

あまりにもタマゴ感が無くなったので、タマゴを増やして焼いてみました。

 

そしたら固くなってしまい、食感が台無しに。。。

 

じゃあ、ってことで小麦粉を減らすと、全然固まらなくなってしまいました。

 

ちなみにこのチーズケーキ、焼く前に生地を一日寝かせなければならないのです。

 

つまり2回失敗しただけで、3日を要しています。

この段階で、イライラが臨界点に達しようとしていることは、お分かりになると思います。

 

次にどうしたらよいか分からないので、チーズと生クリームを減らしてみました。

そしたら、固さはなんとかなったのですが、チーズケーキとしての食感が成立していない。。。

 

ああああああ!

 

とはいえ、ここで投げ出すわけにもいきません。

 

固さがなんとかなったので、チーズと生クリームの分量を少しづつ変えたものを何個も作りました。

 

そして最終的に、微妙な生クリームの量の調整で、味については完成しました。

 

焼き加減について

 

チーズケーキの味についてはなんとかなったのですが、もうひとつ、ベークドチーズケーキの特徴である「焼き加減」についても、ずいぶん失敗をしました。

 

まず最初に焼いたとき、パッと見うまくいってました。しかし試食しようとフォークを入れた瞬間、手ごたえが全く無くなっていたのです。

そう、中身が空洞になっていたのです。

 

あんなに入れたタマゴやチーズはいったいどこに?っていうぐらいの空洞。

当然商品になりません。

 

そこで、オーブンの設定温度を上げて、焼き時間を短くしてみました。

 

はい。焦げて失敗。

ウソみたいにすぐに焦げるんです。

 

じゃあ、っていうことで、今度は温度を下げてじっくり焼いてみました。

 

はい。生焼けです。

焼き色はついても全然火が入ってない。

 

ここから地獄のスパイラルです。

いったい何回失敗しただろう。。

 

温度を上げても下げても、何度やっても上手くいきません。

 

ああああああ!

 

とはいえ、ここで投げ出すわけにはいきません。ええ、いきませんとも。

 

一回発想を変えてみることにしたのです。

 

焼く前の、生地の状態に問題があるんじゃないか?と。

 

まず、そもそも液体に近い状態の生地なのですが、可能な限りの空気抜きをして焼いてみました。

 

はい失敗。全然空洞のままです。

 

それなら、ということで生地を一日寝かせてみました。

そうすると、若干状況が改善されました。

しかし、まだ空気が入っています。

 

もしかして、解決方法コレ?

チーズケーキ焼く前に、毎回一日以上生地を寝かせなきゃなんないの?

 

いやいやいや、無いわ。

無いでしょ。。。

 

でも他に思いつきません。

 

しぶしぶながら、もう一日生地を寝かせてみました。

 

この間に、前項の味についての試行錯誤をやっているんです。

 

もう、何週間もかかっています。

 

心が折れそうになりながら、二日寝かせた生地を焼いてみました。

 

焼き上がりの見た目は問題ありません。

 

フォークを入れました。

 

空洞無し!やった!

 

味は・・・うん!タマゴ感がしっかり出てるし、ボリュームも申し分ない。

それでいて後味さっぱりして重たくない。

 

これだ!

 

やっとできました。

 

まとめ

 

こうして、数々の失敗を経て、たっぷりタマゴのねっとりベークドチーズケーキの食べ切りサイズバージョンが出来上がりました。

正直、ホールサイズに比べて手間も時間もかかります。

 

でも、それをかけるだけの価値のある逸品だと思います。

 

ホールサイズ同様、ご愛顧いただきたいと思います。

 

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